8月
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Posted on 28-08-2014
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写真家の鬼海弘雄と都築響一のトークイベントが東京都写真美術館であるというので、聴きに行った。清里にある「清里フォトアートミュージアム」(館長・細江英公)のヤング・ポートフォリオの20周年を記念して写真美術館で開催した展覧会の最終日の企画。「ヤング・ポートフォリオ」は世界の若い写真家の作品(集)を公募して選考し毎年継続的に購入、展示してきた清里フォトアートミュージアムの事業だ。二人ともこの「ヤング・ポートフォリオ」の選考委員の経験者だ。

鬼海弘雄さんといえば写真集『PERSONA』がすごいが、この人の話もすごい。トークは都築響一さんとの対談のように進むが、このまったくタイプのちがう二人の対話が、写真美術館のロビーに集まった60人ほどの聴衆を大いに刺激した。

都築さんの聞き手としてのセンスと迫力が鬼海さんの驚くべき言葉を引き出す。鬼海さんは写真家になろうと決めたとき5冊の写真集を出そうと考えたという。それ以外の仕事は眼中に無かったらしい。すべての写真は写真集のためのもので、それ以外は撮らないのだと・・・。道具もハッセルブラードと80ミリの標準レンズのみ。

写真集の撮影のため以外に、たとえば海外に行く時などにはカメラは一切持っていかない!

彼は肖像写真のほか、都会の風景も撮るが、八ッセル、80ミリである風景の撮影に向かった時、ちょっと引きが足りないとすれば、普通は少しワイドのレンズを使うが、それはしない、つまりその風景の撮影は断念するのだという。

鬼海さんはいう「写真を撮らないことも重要なのだ」。

『PERSONA』の撮影は今も、同じ浅草の同じ場所で続けられているそうだが、これも一人の人物の写真は「何枚かしか」撮らないそうだ。『PERSONA』の表紙になっている人物は全部で3ショット撮っただけだという。

そして、鬼海さんはこうも言った「写真の醍醐味は35ミリでのスナップショットだ。それが写真の王道だと思う」。

確かに、鬼海さんの仕事は人物の肖像、東京の風景、とインドやトルコを放浪して撮ったスナップがある。

写真というものの奥行きを考えさせられる。そういうわけ(?)で今回の日記には写真の掲載はナシにしました。

その代わり、でもないけど表紙の写真を替えました。これは(たぶん)ミドリヒョウモンで、7月に箱根の仙石原で撮ったもの。