3月
09
Posted on 09-03-2012
Filed Under (未分類) by toda

去年の3月11日は、これまでに経験したことのない大きな地震の揺れに遭遇し、家から飛び出したが、揺れがおさまったので近所の歯科医に行った。予約してあったのだ。治療用の椅子に横になり、大きく口をあけたとたんに、かなり大きな余震が来て、歯の治療は中断した。胸の前に小さな前掛けのようなものを付けられたまま、うろうろした。歯医者さんも手に何か治療の道具を持ったままおろおろしていた。

そして1年後のきょう(3月9日)、僕はまたその同じ歯科医に行った。年に2度ぐらい、季節の変わり目に(と歯科医はいう)、歯茎の奥のほうが炎症を起こすらしい。原因の歯(親不知)を抜くのは難しいらしい。「去年は11日に来た」というと、「まぁよく覚えてますねえ」と歯科医の女医さん。「地震だったから・・・」「まぁ、もう1年になるのねぇ」。口の中を消毒して、薬をもらっておしまい。

大震災1年といっても、たいていの人は、そういわれないと忘れているのかもしれない。半月も前から大騒ぎをしているのはメディアだけということか。テレビが「大震災1年」の特集のようなものを毎日やっているのは、正直、かなわんなぁという気もする。どれも真面目に作られた番組なのはよく分かるが、「絆」の氾濫みたいになってもなぁ・・・とも。

去年は災難続きの年だった。津波や原発事故のことがいわれるが、紀伊半島の水害と土砂崩れも未曾有のことだった。長期間モメ続けた内閣をめぐる政争もひどかった。その中でほんの少しあったいいことといえば、なでしこジャパンとブータン国王の来日だろうか。その国王が土産に持ってきてくれた「ブータンシボリアゲハ」の標本が公開されて、東大の博物館と東京農業大学博物館に展示された。もともと日本の蝶類学会の調査隊が去年の夏ブータンの山岳地帯で80年ぶりとかに再発見した幻の蝶だ。世田谷の農大博物館でその標本を見てきた。

自然界の生物に、何故こんなにモダンでしゃれたデザインが生まれるのか、不思議としかいいようがない美しさ。

ガラス越しだから蝶の生々しさがもうひとつだが、蝶好きの僕にとってはまたとない機会だった。ところで、この特別展示があったのは東京農業大学「食と農」の博物館という。世田谷の馬事公苑のそばにある。もちろん僕も始めて行った。食と農というだけあって、いろいろおもしろい展示がある。なかでも実にたくさんの鶏の剥製標本のコレクションはすごい。入場料は無料の施設だ。カフェもあって、僕はコーヒーとサツマイモ・リンゴパイを注文したが、味は「中の中」だった。

今年も庭のレモンを収穫した。去年は2月中に収穫して、3月始めにはママレードをつくり、このブログに書いた記憶があるけど、今年は少し遅い。冬の寒さの影響かと思いきや、なに単に怠けていて遅くなっただけだ。レモンの収穫は造作もないが、高く伸びすぎた枝を切るのがたいへんなのだ。レモンのついた枝ごと切るのです。枝は小さなノコギリで切る。いちばん安物の、千円ぐらいのノコギリを買ってきて使うのだが、だいたい3回使うと切れなくなってダメになる。枝を切る必要のある木が3、4本あるから、ひと冬でノコギリ1本ダメになるということだ。

今年はレモン60個ぐらい獲れた