8月
04
Posted on 04-08-2011
Filed Under (未分類) by toda

昨日は銀座に行った。

銀座というのは少し特別な場所という感じがある。ぼくより少し世代が上の人なんかには、時どき月に1回ぐらいは用事はないけど銀座に出て、大通りや並木通りを歩いて、それだけで帰ってくる、なーんていう人がいる。そのときはきちんとジャケットを着てネクタイもしてバチッときめて歩くのだそうだ。

ぼくはそんなことはないけど、銀座には時々行く。銀座でしか買えないものや他の街とはちょっと違う店もあるので。昔(ぼくの若い頃という程度の昔だが)からみると、銀座もだいぶ変わってしまったが、独特の、少し特別な感じはまだ残っている。

8月3日 4丁目の交差点で撮った写真

銀座に行ったのは映画を見るためだった。

銀座シネパトスで、「梶芽衣子スタイル その魅力にはまる」という企画上映をやっていて、増村保造の『曽根崎心中』がかかるので、それを見に行った。梶芽衣子といえば「女囚さそり」や『女番長野良猫ロック』が名高いけど、『曽根崎心中』の梶芽衣子は、その美しさといい、動きの緊張感といい、セリフの迫力といい、けた違いにすごい。増村保造渾身の傑作だ。白坂依志夫の脚本も完璧。梶芽衣子と宇崎竜童の緊迫した演技から目が離せず、打ちのめされた。

ぼくはだいたい1956 年ごろから日本映画を意識して見始めたけど、その頃登場した若い監督が大映の増村保造と日活の中平康だった。だから増村や中平には一種の親近感があって、彼らの映画は沢山見ているのだけど、どういうわけか『曽根崎心中』を見落としていたのだ。1978年ごろ、1年半ぐらい映画を全く見なかった時期があり、『曽根崎心中』は78年の映画なのだ。

銀座シネパトスだけど、三原橋の地下にある。銀座の真ん中にある映画館ながら、三原橋地下にただよう場末感は結構スゴイ。銀座とは思えない雰囲気だけではなく、上映中に電車の走行音がスクリーン裏あたりからひびく。すぐ近くを東京メトロ日比谷線が走っているらしく、頻繁に響く電車の音が場末の映画館らしさを演出していて、捨てがたい。